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くまモン部長在室スケジュール
在室スケジュール
くまモンスクエア
〒860-0808
熊本市中央区手取本町8番2号
テトリアくまもとビル 1階
Tel:096-327-9066
【営業時間】10:00~19:00
【mail】info@kumamon-sq.jp
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くまモンオフィシャルHP

韓国慶南道民日報にくまモンスクエアが紹介されました☆

2015/10/26

韓国慶南道民日報という韓国の地域日刊紙にくまモン部長とくまモンスクエアが紹介されました♪

くまモン部長誕生の経緯など、貴重なお話しが盛り込まれているのでぜひみなさん、読んでくまさい♪

↓↓日本語訳↓↓

慶南道民日報 2015年10月1日 木曜日

よく育てたキャラクター日本を超えて全世界で人気
「地域を生かす力ブランド」日本の「くまモン」


「くまモン」は、日本九州熊本県で作り出したキャラクターブランドだ。
赤いほっぺをしている黒い熊の姿である。
くまモンは単純なキャラクーではないというところが核心である。
熊本県営業部長という職責があるこのキャラクターは、日本全域を超えて世界のあちこちで自分の名前を広げている。
今年だけでイタリア、フランス、台湾、タイ、インドネシアなど10か国を訪問していた。
PRのために直接訪ねる時もあるが、招待を受けたところもある。

◇「実際、くまモンに会いに来ました!」
熊本市内で60年の歴史を持つ、一番古い鶴屋百貨店の別館に「くまモンスクエア」がある。
先月14日の午後3時頃にくまモンスクエアには、子供から年配の方まで集まっていた。「本物のくまモン」と会うためだ。
くまモンが登場し、司会の説明とともに歌に合わせて踊りだした。
皆の笑い声が絶えない。くまモンの小さな仕草も見逃さないように、老若男女は写真を撮るのに忙しかった。
毎週月・金曜日の一回、土・日と祝日、夏休みは毎日2回、このようにくまモンとファンが直接会える場を設けている。
入場料はないが、あまりにも人が多くて並んで待つほどだ。
日本人だけではなく、中国人観光客も多い。

東京から「あべ・たくや(29才)」の夫婦も「本物のくまモンに会いに来た」と「2~3年前からくまモンを知っていた。くまモンは魅力的で可愛いキャラクターだ。
九州を旅しているが、くまモンに会いたくてわざわざこの場を訪れた。
今度、子供が産まれたら子供と一緒に会いに来たい。」と言っていた。

くまモンスクエアの舞台横には、くまモン営業部長室も設けている。
ここでくまモンと少し会えた。最近の海外進出についての感想を聞いてみると「色々なところに行けるので最高だ。これからもよろしく!」と司会を通じて答えてくれた。
くまモンは言葉を喋れないので、体のモーションで心を表現する。

「くまモンの中に入っているのは誰?」という好奇心を持ってはいけない。
この地域の人々は、くまモンを実体として受け入れている。
くまモンの中は誰かと質問したら、「ミッキーマウスにはそんな質問はしないでしょう」との答えが返ってきた。

くまモンスクエアの中には、ノート、ボールペン、馬油、Tシャツ、タンブラー、マグカップ、うちわ、人形などくまモンに関する様々な商品が販売されている。
くまモンスクエアは、熊本県から外部業者に委託し、営業している。

鶴屋百貨店本館地下には、食品売り場がある。果物は勿論、豆腐、あぶらげ、この地域の有名な馬刺し、阿蘇の水で作ったミネラルウォーター、バター、ラーメンなど数多く商品にくまモンキャラクターが貼ってある。
さらに、鶴屋百貨店職員のバッジにもくまモンが使用されている。
伝統お菓子、お米で作ったお酒など、熊本のお土産コーナーにもくまモンが入っていない商品を探すことが難しい。

◇くまモン=安全・安心
日本の道路を走ると「道の駅」がたびたびある。休憩所を備えた地域特産物・農産物の直販場だ。
特に、この地域の住民たちには、「道の駅」は新鮮な農産物を安く買える場として認識されている。

先月15日、道の駅泗水の養生市場に立ち寄った。
福岡市内で180~200円のネギがここでは120円だ。
農産物には現地生産者の名前が表示されている。
くまモンキャラクターとともに「安全・安心熊本グリーン農業を応援します」という宣伝文句も書いてある。
これは、くまモンというキャラクターブランドが地域経済と関わりがあることを意味する。

熊本グリーン農業は環境を配慮した農業であるが、有機農を意味するわけではない。
しかしながら、できるだけ農薬や化学肥料を減らして、安全な農産物を生産するとの意志が込められている。
熊本市内から来た主婦田川(55)さんは、「近くのところで葡萄とリンゴ狩りを体験して、温泉にも立ち寄った。
道の駅は、信用できるところで、家に帰る前に買い物をする」と述べた。
彼女は、「農産物にくまモンが貼ってあると信頼できる。
また、熊本で生産したものだから応援している。」と付け加えた。

◇くまモンの誕生
熊本県ブランド推進課。
事務室の入口から中までくまモンキャラクターで飾られ、各種商品が並んでいた。
職員16名が働くこの職場の責任者である成尾雅貴課長とお会いした。

くまモン誕生は、サプライズだ。
2011年、九州新幹線開通とともに、多くの人がこの地域を訪ねることとなった。
しかし、終着駅は、熊本県の南側の鹿児島県だった。
熊本は通過駅になり、地域の危機感が大きくなった。
このままでは地域は勿論、地域経済まで埋もれるのではないかとの恐れであった。
どうすれば熊本を全国に知らせ、熊本県の経済を活性化に繋げるのか悩み始めた。

「熊本県は最初からくまモンキャラクターを作る予定ではなかった。
「くまもとサプライズ」というキャッチフレーズによる県民キャンペーンから始まった。
熊本を訪れる人々に手厚いおもてなしをするとの意味だ。」

熊本県は、熊本県出身の有名な放送作家である小山薫堂さんに、このキャンペーンのロゴとデザインなどを依頼した。
そこで、小山薫堂さんは、知人であるアートディレクターの水野学さんにこの企画を依頼した。
彼はキャンペーンのロゴと一緒に黒い熊のキャラクターまで作ってくれた。
ロゴだけでは足りないので、キャラクターが必要だと判断したためだ。
二人の提案からくまモンが生まれた。

◇地域を代弁するくまモン
熊本県では意見が分かれた。
積極的にキャラクターを受け入れようする人たちもいたが、実際に熊が存在しないのになぜこのキャラクターを使うのかと、反対する意見もあった。結局、熊本県蒲島郁夫知事が当時のくまモンが気に入ったので、事業がスムーズに進んだのである。


熊本県は、農村だから民間より行政のリーダーシップが強い。
行政が主導しながら県民もくまモンPRに参加し始めた。
また、熊本県は、47の都道府県の中で農業生産額が全国5位だ。
オートバイや自動車産業、観光などでも生計を立てるが、蜜柑、スイカ、トマト、茄子などが主産地だ。
トマトは熊本県が日本内の生産量1位だ。
このように地域特徴がくまモンキャラクターに盛られている。
「くまモン」の名前は、人を意味する地域の方言の「もん」を使って、熊本人とも解釈できる。
親近感溢れる愛称だ。

黒の体は、やはり黒い色を表す地域の有名な観光地である熊本城や阿蘇山を意味する。
赤いほっぺは、阿蘇山に放牧する牛の肌、スイカ、トマト、赤い魚などを象徴する。
このように、キャラクターと地域産業を関連させて広報する戦略が優れている。
更に、地域を象徴するキャラクターブランドが地域経済活性化に繋がるのは、日本でも珍しい事例として評価されいる。

◇「総幸福量の最大化」
くまモンは、熊本県で知事と副知事の次の職責である営業部長を引き受けている。
局長・課長よりも上の職責だ。熊本県庁は、くまモンで営業活動を行ったが、最初から快く受けてくれる会社はなかった。
しかし、大阪にある製菓会社のUHAが、全国的に認知度が低い熊本県のオレンジの一つを材料として使ってキャンデーを作った。
同時に、くまモンキャラクターも使った。
熊本県は、地域の果物を広報することができたし、UHAは子供達に親近感をあるキャラクターを無料で使うことができて、お互いに利益をもたらした。
2011年10月に始めたくまモン営業は、2012年3月に商品が販売され、マートの陳列台などに並ぶこととなった。
その間、くまモンは、全国アマチュアゆるキャラグランプリで1位になり、名前が知られるようになった。

何より、熊本県では、企業でも県民でもくまモンブランドを使う時、ロイヤルティー(特許や商標使用料)を一銭も受けない。
但し、食品では熊本県で生産された農水産・畜産物を使用するように誘導している。
また、食品以外の各種製品には、熊本県内の観光地や小さい地域を広報する写真などを掲載するようにしている。

このようにすれば、熊本県は地域の認知度を上げながら農産物も売ることができるし、企業は社会貢献イメージが上がり、大量販売等の効果に繋がる。
国内で発売される「Pocky」にもくまモンが使われた。
熊本県阿蘇産の牛乳で作られたお菓子だと広報し、阿蘇産の牛乳や地域の畜産物を広げる役割にもなった。

メジャーなお菓子会社であるカルビーやグリコなどでもくまモンを使った。
ロイヤルティーがないので、東京にある製菓会社は競争社がくまモンを使うことを気にせず、やはりくまモンを使用している。
製菓会社は、トマトなどの熊本県産原材料を使って、消費者に安全であることをPRする。
現在、熊本県外にある大手企業の83社がくまモンブランドを使用している。

熊本県にある多くの中小企業が大手企業のくまモンブランドのPRのお蔭で、外に向かって進出している。
熊本県民や中小企業には、くまモンブランドの使用制限はない。
人口180万人の熊本県だけで、4485社がくまモンブランドを使っている。
熊本県内外からくまモンブランドを使用する全体商品売上額は、昨年だけで643億円、2011年から昨年までの4年間1418億円で集計された。
経済的な効果より大切なものがある。
県民の「総幸福量の最大化」だと成尾課長が述べた。

総幸福量の最大化の4つの要素がある。経済、安心安全、プライド、夢だ。
くまモンは、この4つの要素に全て貢献している。
くまモンが有名になれば地域経済が成長し、県民のプライドも高くなり幸福指数も上がる。
例えば、熊本出身の若者が東京などで就職をする際、出身地を聞かれると以前は、熊本は田舎イメージが強いので九州出身と答えたが、今では熊本出身だと誇りを持って言えるようになった。
くまモンブランドには、「3つのS」が重点だと思う。
Surprise(サプライズ)、Story(ストーリー)、Share(共有)だ。
一時的なサプライズではなく、くまモンに関するストーリーを作って行く。
また、「Share」は、生産者と消費者、地域社会の皆に良いことを意味する。
会社が自己利益だけを考えるのではなく、消費者や社会にも貢献しなければならないとのことだ。